- しば
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しば【司馬】(1)中国古代の官名。 周代, 六卿の一。 夏官の長。 軍事をつかさどった。 漢代には大司馬とし, 三公の一。 魏晋南北朝時代では将軍・都督の属官。 隋・唐代には州にも置かれた。 宋以後, 兵部尚書の雅称となった。(2)地方官の掾(ジヨウ)の唐名。IIしば【司馬】姓氏の一。IIIしば【屡】動詞の上に付いて, 接頭語的に用い, 動作・作用が何度も繰り返し行われる意を表す。 しばしば。 しきりに。
「清き川原に千鳥~鳴く/万葉 925」「しきたへの児を~見れば/万葉 1999」
→ しばなくIVしば【斯波】姓氏の一。 清和源氏。 足利泰氏の子, 家氏を祖とする。 室町幕府三管領家の一。Vしば【柴】山野に自生する小さい雑木。 また, 薪や垣にするためにその枝を刈り取ったもの。 そだ。 しばき。VI「~刈り」「住吉(スミノエ)の出見の浜の~な刈りそね/万葉 1274」
しば【死馬】死んだ馬。~の骨(ホネ)昔は大変すぐれていたが, 現在は何の価値もないもののたとえ。~の骨を買(カ)う〔戦国策(燕策)〕さして優秀でない者を優遇して, 優秀な者が次第に集まって来るようにしむけることのたとえ。VIIしば【芝】(1)イネ科の多年草, シバ・コウライシバ・オニシバ・イトシバなどの総称。 芝草。(2)イネ科の多年草。 日当たりのよい地に自生し, また芝生とされる。 茎は地上をはい, よく分枝し節ごとにひげ根を出す。 五, 六月, 長さ3~5センチメートルの花茎を出し淡緑色の花穂をつける。 ノシバ。 地芝。 大芝。VIIIしば【芝】姓氏の一。IXしば【芝】東京都港区の地名。 旧区名。 増上寺・東京タワーがある。Xしば【駟馬】〔「しめ」とも〕一両の馬車を引く四頭の馬。 また, 貴人の乗る四頭立ての馬車。~も追(オ)う能(アタ)わず〔説苑(説叢篇)〕一度口に出せばもう取り返しがつかないたとえ。→ 駟も舌に及ばず
Japanese explanatory dictionaries. 2013.